糖尿病で失明しないために

糖尿病の方が注意したい目の病気

糖分は食べ物から摂取され、体内で消化・分解されブドウ糖に変わります。ブドウ糖はエネルギー源として、脳や身体に必要な存在です。腸に吸収された後は肝臓へ送られ、血液と一緒に全身へ送られます。
しかし、糖尿病にかかると、血液中のブドウ糖が多くなるため、身体がうまくブドウ糖をエネルギー源として使えなった結果、尿や血液に党が排出されます。これにより血管がダメージを受けやすくなります。
特に、目は毛細血管の集まりでできているので、他の臓器よりも影響を受けやすい傾向にあります。糖尿病の三大合併症の一つである「糖尿病網膜症」は、日本の中途失明原の第2位を占めている疾患です。また「白内障」「緑内障」も、糖尿病によって起こる可能性があります。

目の毛細血管が詰まり破れる

血糖値が高くなると目の毛細血管が詰まり、ダメージを受けやすくなり、その結果、糖尿病網膜症を発症し、失明のリスクが高くなります。

新生血管

血管がダメージを受けると、目の中に新しい血管(新生血管)が生まれます。この新生血管によって眼圧が高くなると緑内障を引き起こすリスクが高くなります。
この緑内障は、通常の緑内障とは違い、糖尿病網膜症が原因で引き起こされます。

水晶体がにごる

糖尿病の方は罹患していない方と比べて、糖が水晶体に入ると、水晶体が濁ることで白内障を併発する傾向があります。

白内障


糖尿病を発症したら受けるべき検査 

糖尿病になったからといって、すぐに糖尿病網膜症を発症するわけではありません。血糖コントロールを行うことで糖尿病網膜症を防止することができます。
そのために、定期的な検診を行うことが大切です。


糖尿病黄斑浮腫

糖尿病の方は黄斑がむくみやすい傾向にありそれが神経の働きを悪くします。
また、糖尿病黄斑浮腫は糖尿病網膜症が重くなると発症しやすい傾向にありますが、軽度の症状でも(単純糖尿病網膜症や前増殖糖尿病網膜症)発症する場合があります。